目的一歩足りない点は、「人を育てる」取り組みの強化と「主体性」を発揮させる文化の醸成だった

主体性を持ち、社員一人ひとりが自分で考えて行動する組織になる。
そして、「十勝で一番成長できる会社」になってほしい。初めの一歩が「7つの習慣(R)」だと思います。

対象者層
  • 全社員
  • 管理者層
  • 経営層

COMPANY

十勝浦幌森永乳業株式会社

業種
製造業
企業規模
50~100人

森永乳業グループの一員として、北海道の新鮮な生乳から、美味しく、安全・高品質・ 安心な牛乳、乳製品を製造している十勝浦幌森永乳業株式会社。
生活を支える製品を高い品質で提供し続ける同社ですが「主体性」を強化することが、更なる飛躍のために必要な要素であるとわかり、課題解決の一手として「7つの習慣(R)」研修を導入してくださいました。同社が「7つの習慣(R)」研修を取り入れた背景から、研修を通して実感している効果はもちろんのこと、研修の導入に尽力された社長、工場長、総務部長の3名の方々に、研修を通じて、社員の方々へ期待する想いについて、インタビューいたしました!

この事例のポイント

もう一歩視点を上げ、「人を育てる」「主体性」を発揮させる文化を醸成したかった

森永乳業グループでは毎年、社員の満足度調査(アンケート)を実施しています。弊社も2020年に初めて取り組んで、2021年に調査結果がでました。色々な項目で、自分たちの組織の良さも、課題も見つけられる結果でしたが、管理職の中で特に議題に上がったのが「主体性」という点でした。そこでまずはマインドを整える必要があると気づきました。

学んだことが共通認識・共通言語として浸透し始め、社員同士の距離が縮まり、一つになれた。

こういう考えを持って取り組まないといけないと、私も含めて受けた全員が感じました。主体性を意識し始めてもらうきっかけになった研修です。又、管理職同士の距離が縮まって、一つになってきたのかなと思います。

元々主体的だった社員がより発揮度合いを加速させることで、周囲の社員にも良い影響が出始めている

今まで「しっかりしているな」という社員が、より発信するようになりました。もともと前向きで主体的だった社員にとっては、会社もそういった人財を求めているんだということが、伝わって行動しやすくなったのでしょう。この研修を受けることによって、やっぱりこの考え方で良いんだと、後押しになったのかなと思います。

INTERVIEW

もう一歩視点を上げ、「人を育てる」「主体性」を発揮させる文化を醸成したかった

―「7つの習慣(R)」研修ご導入前、組織にはどのような課題がありましたか。

総務部長

森永乳業グループでは毎年、社員の満足度調査(アンケート)を実施しています。弊社も2020年に初めて取り組んで、2021年に調査結果がでました。

色々な項目で、自分たちの組織の良さも、課題も見つけられる結果だったのですが、管理職の中で特に議題に上がったのが「主体性」という点でした。

仕事に対して「自分が」というよりも、「人が」「会社が」「周りが」という、少し他人事になっている感覚を得たんです。

もちろん、他の項目で伸ばせることもありましたが、マインドを整える必要があると気づきました。

―具体的には、どのような状況だったのでしょうか?

工場長

私たちの会社にも、製造業なので現場で使う技術やスキルの研修はたくさんあります。ですが、「人を育てる研修」はやってきていなかったんです。

会社として、「人を育てる」という要素が欠けていたというのも、課題に繋がる大きな要素だったと思います。

そのせいか、正規社員であっても、どことなく仕事に対して他人事感が抜けきらないといいますか…

総務部長

一人ひとり人間的には、本当に素直でいい社員が揃っています。ただ、もう一歩、意識を高めてほしいと思う部分があったのも正直なところです。

例えば、上司から言われたことに対しても、その場で分かっているのか分かっていないのか曖昧になってしまうことが多く、管理職側も言ったつもりになっていたり。こう…仕事がなかなか前に進まないというのを感じる会社だったと思います。

もちろん、社員と管理職どちらかが悪いということはなく、言い方・伝え方の問題や、受け取り方・考え方の問題と、双方で改善できる伸びしろがある状況だったんです。

そこでまずは、管理職から変わる必要があると考え、「7つの習慣(R)」研修に取り組むことにしました。

「一過性のもの」でなく「組織文化」にしていくためには、根っこの部分を変える必要があった

― 課題解決のために、「7つの習慣(R)」を選んだ理由はなんだったのでしょうか?

総務部長

「人を育てる」という面で、自己啓発書籍の発行部数などからも世間で最も受け入れられていると思われる『7つの習慣』が取り入れやすいのではないかと考えました。

満足度調査の不満足要因を補っても、課題は他からどんどん出てくるので、『活き活き』働くためには何が必要なのか、自分たちのマインドを一度整えるところから始めるのが一番大事だと思いました。

正直、マインドを整えられるなら、『7つの習慣』じゃなくても良かったんですが、「漫画」がポイントだったんです。漫画なら誰でも読んでくれます。やっぱり、分厚い自己啓発本やビジネス書を配っても、人からましては会社からの薦めでは誰も真面目に読まないんですよね。(笑)

漫画もあって、とっつきやすい、というのが『7つの習慣』に取り組むきっかけでした。

そこから「読書会」を素人レベルでやってみたんですが、やはり一過性のものになってしまって。そのときには「いいよね」となるんですが…なかなか浸透はしませんでした。

一過性ではなく、組織文化にしていきたかったので、まずはちゃんと管理職から学びたいよね、それだったら、ちゃんとライセンスを持っているところにお願いしたい…という経緯でFCEさんにお願いすることになったんです。

結局「人として」だったり、「マインド」「価値観」といった根っこの部分が変わらないと、何も変わらないですから。

学んだことが共通認識・共通言語として浸透し始め、社員同士の距離が縮まった。

ー「7つの習慣(R)」研修を受講されてのご感想を聞かせてください。

社長

「7つの習慣(R)」の考え方を聞いて、こういう考えを持って取り組まないといけないと、私も含めて受けた全員が感じたと思います。主体性を意識し始めてもらうきっかけになった研修です。

ただ、やってみると「主体性」と言っても、そう簡単にいかないというのも感じた研修内容だったと思います。

工場長

管理職で第1回目の研修を受講させていただき、「管理職同士の距離が縮まった」と感じています。

これまでも、管理職同士で仕事の話はよくしますが、自分の考えや思いを発信する場がなかったんです。この研修でお互いの違いも認識することができたと思いますし、管理職同士の距離が縮まったのかな、と思います。

「7つの習慣(R)」を研修したことによって、共通言語として「一時停止」とか、「信頼残高」とか、そういった言葉も飛び交うようになったので、その点では一定の効果があったと考えています。

総務部長

研修当日の話だと、誰も寝てなかったことには感心しました(笑)。研修を1日やっていると、たいがい眠くなります。今回はファシリテーターの方の進行や進め方が上手く、流石プロという感じで、私は事務局役としても含めて2回参加しましたが、誰も一度も寝てなかったです。

読書会を素人でやっていると、途中で脱線してしまったり、“そうだよね”で終わってしまったりすることもありました。外部の方に研修を頼む効果って「外からプロの目で見て、こうなんだ」と気づいてもらえることだと思うんです。

やっぱりプロの方にやってもらうのは、コンサルと同じなんですね。狭い視野で言っているんじゃなくて、他から見てもこうなんだよというところに触れてもらう。それって、すごく大事なことだと思います。

「7つの習慣(R)」が、組織文化の土台になり始め、会社にプラスの雰囲気を生み出している。

ー組織として「7つの習慣(R)」研修を取り入れて、どのような効果を感じていますか。

総務部長

「一時停止」でいえば、人によっては言い合いになってしまうこともあったんですが、そこは反応的な感情を抑えて、建設的な話し合いが徐々にできるようになってきたと思います。

社長

元々、「声の大きい人の意見が通る」みたいなイメージがなきにしもあらずでしたが、そこはお互いに意見を言い合えるような関係になってきたので、良かったです。

総務部長

管理職内の変化で私が感じるのは、飲み会に行っても、話題として「7つの習慣(R)」があがることがよくあるんです。

「仕事」も共通の言語としてもともとあったものですし、プライベートの話で深めるのもあるんですけど、「7つの習慣(R)」はそれ以上というか、土台になったというか。みんながその土台に乗った、という感覚がありますね。

研修が終わった後のフォローアップ「チャレンジメール」の取り組みも良かったです。みんなで意識高める場にもなってくれたかなと思っています。

工場長

チャレンジメールの発想がいいなと思います。

ほとんどの人がちゃんと挑戦したことを発信してくれていました。それに対して「いいね」という反応もしてくれていて、雰囲気が良くなるというプラスの効果があったと思っています。

元々主体的だった社員がより発揮度合いを加速させることで、周囲の社員にも良い影響が出始めている

ー研修後、社員の方々にどのような変化があったのでしょうか?

社長

職場の責任者(管理職の次席者)クラスに、第2回目の研修を実施したんですけど、今まで「しっかりしているな」という人が、より発信するようになりました。

さらに、職場の責任者の次のクラス(若手のリーダークラス)の人が、同じような考えで、行動し始めてくれたという嬉しい変化もありましたね。

「7つの習慣(R)」研修の中の「主体的な行動」というところと、「傾聴」が、変化のきっかけになったんだと思います。

「話をよく聞いて、こうやっていこう。」
「課題は何か、それに対してどうやっていこう。」

というのを、しっかり傾聴して、分かるように説明を尽くしてくれているのかなと。

おそらく、もともと前向きで主体的だった社員にとっては、会社もそれを求めているんだということが、伝わって行動しやすくなったのでしょう。この研修を受けることによって、やっぱりこの考え方で良いんだと、後押しになったのかなと思います。

他の社員も、主体的な考えや行動を意識しているのは見てとれます。

工場長

管理職がまず実践する、自分たちができてないのに、やってということはできないですし、実際に行動している姿を見せるほうが、見ている人たちにとっても分かりやすいですよね。

管理職が自分たちはこうやりたいんだところを見せると、同調してくれる人が増えてくるんだなというのは感じます。

「7つの習慣(R)」を、役員含め管理職全員一緒にやろうと示すことで、これでいいんだという安心感が社員に広がって、良い変化になっていくと考えています。

総務部長

普段クールで多くは語らず我が道を行くといった人も「7つの習慣(R)」研修が響いたみたいで…片手に『7つの習慣』持って歩いてたり(笑)。響くところには響くんだなと感じました。

ただ難しいのは、もう一歩を期待している社員の行動・意識にまで落とし込むには、まだ足りていないと感じています。

そういう社員をどうやって後押ししていったらいいか、というのが今後の課題ではありますね。

素直でいい社員が揃っているし、まっすぐに受け止めてくれて、みんなでやろうという姿勢があるので、もっと伸びてくる社員が増えると思います。今後がさらに楽しみです。

自分で考えて行動する組織になり、「十勝で一番成長できる会社」といわれるようになってほしい。

ー今後の展望や、社員の方々へのエールをお願いいたします!

社長

自分で考えて行動する組織文化が大事だと思っています。

自分たちで何ができるかを考えていけるような組織文化を永く残していきたい。

「自分たちはこうだよ」という芯を、自分自身で持っておくと、十勝浦幌森永乳業㈱を底から支える人財として、長く活躍してもらえるんじゃないかと思います。

その為にも、何か起きたときにも自分たちで乗り越えることができるようになってほしい。又、人を元気づけ、動機づける意識を常に持って仕事に取り組むことができるようになれば、必ず会社は成長していきます。

まだ、浸透には課題も残っていますが、「7つの習慣(R)」研修を活用して、職場内でまずはお互いが建設的な意見が言えるような環境をつくっていく。それが会社全体に波及していければいいなと思います。

工場長

将来的には、森永乳業グループをリードしていくような組織になりたいですね。

自分たちで組織をいろいろ変えていける、新たな取り組みも進んでやっていける組織になればいいなと思っています。

技術も含めて、自分たちで考えてやっていけるような組織。私自身もここに赴任したとき、そうなっていったらいいなと感じたので、私の一つの目標として、更に取り組んでいきたいです。

総務部長

受け終わった人が受けてない人に対して、「7つの習慣(R)」を活用する機会が増え、それによって全体が更に高まるといった相乗効果を期待しています。

一過性ではなくて、継続してやっていくことが重要なので、取り組んで、振り返りをして、習慣化したいですね。

これをきっかけに、自分たちで仕事や会社について考え、高めていく行動ができるということを知ってもらいたい。この機会をチャンスだと捉えて、それぞれの可能性をもっと広げていってほしいです。そして、それを楽しいと感じてもらえたら、嬉しいです。

最終的には、社内外から「十勝の中でこの会社に一番入りたい」「この会社に入ったら成長できる」そう思ってもらえる会社にしたいと思っています。

―貴重なお話、ありがとうございました!

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