INTERVIEW
「言語化」できていないことが、組織の文化や価値観の形成の課題に。
―「7つの習慣®」研修を導入される前の課題、導入のきっかけについてお教えください。
片江様
創業当時から「7つの習慣®」研修は受けよう、と決めていました。
片江様
実は、創業のときにFCEトレーニング・カンパニーの藤原副社長のセミナーや、無料セミナーも受けさせていただいて、とても魅力的だったというか、当時非常に助かったセミナーでした。当時は資金も収益もない状況だったので、コストをかけて研修を受けることができなかったんですけど、ある程度収益が立ってきたら「7つの習慣®」研修を受けたいと思っていました。
藤原さんから、情報提供いただいたり、気にかけてくださったりしていたので、3期目から4期目に変わるフェーズで、タイミング的にどうですかとお声掛けをいただいて、何も迷いなく、受講を決めました!
効果的に成長し、成果をあげる人の理由が分かりました!
― 「7つの習慣®」研修を導入してみての効果などお教えください。
安藤様
研修を受けて思ったのは、今までの自分の仕事のやり方が、間違っている部分が結構あったんだなと率直に感じたことですね。やっぱり感覚でやっている部分が非常にあったので、何を軸にやっているというのが、自分の中で明確になっていなかったものが、明確になりました。
「7つの習慣®」研修を受けて、言葉として、目で見て、聞いて「こうやるから仕事ってうまくいくんだな」「こうやって成長していっているんだな」と分かりました。他の役員に関しても、「こういう考えを持ってやっているから、うまくいっているんだ」とか考える機会にもなって。圧倒的に自分と違う部分だなというのを感じて、自分の現在地を理解することに繋がりました。
「7つの習慣®」研修を受ける前に、会議やミーティングで指摘をいただいたこともあったのですが、表面上しか分かっていなかった。それを一つ二つ、深堀りしていったときに「7つの習慣®」であったようなベースがあって、根本を変えなければいけないことに気が付きました。
これまでは、指摘されても、表面の業務のやることだけ変えていくので、結局持続しなかったというのはすごく感じた部分です。「7つの習慣®」研修を受講して、自分のためになったと感じました。
たとえば、バックオフィスの業務で、資料一つ作るにしても「なにを目的として置いているのか」を考えるだけで、結果が変わってきます。第2の習慣の「終わりを思い描いてから始める」ですね。
これまでは、片江の中でこういうものというゴールがあって、それを業務で伝えてもらう。でも、自分の中では「こういうことを言われたから、こういうものを出せばいいんだ」と、単純に資料を作成していたりしました。結局、この資料の先を考えられているかどうかで、精度がまったく変わってくる。
自分のつくったものが、精度の高いものであればあるほど、次の一手に効果的ですし、スピードももちろん上がってくると思います。指示があった後も、いったん一時停止して「これでいいのか」「求めているものはなにか」というのを、しっかりと考えるようになりました。
資料一つにしても、ゴールを考えるだけで「こういうものもあったほうがいいんじゃないか」「期待を越えるためにどうしていったらいいんだろう」という感覚を覚えるようになりました。言われたことをそのままやるのが今までだったので、大きな変化を感じています。
共通言語があることで、伝えたいことを正しく伝える手段になる
片江様
私自身も「7つの習慣®」研修を受けて「こういう表現をすると、すごく腹落ちしやすいな」とか、言語化して社内に波及しやすいなと、解決の糸口につながったと思います。
特に、第3の習慣の「時間マトリクス」が、まさにこういう事を言いたい、こう伝えれば良かったんだというのは、自分の反省にもなりました。
その後社内で、時間マトリクスという概念は完全に定着できて、すごく助かりました。
これは緊急だけど、これは重要とか、そういうところの判断概念というものが、今まではどちらかと言うと、ほとんど僕が決めていました。それか「きっと片江さん、こうじゃないか」というような従業員の予測で進んでいくという状態で、とても非効率的だったんです。
時間マトリクスにのっとってやっていくと、「誰が正しいとか、誰々にとって重要なのか」ではなく「会社にとって緊急なのか?重要なのか?」という判断軸ができる。これは、非常に業務が効率的になって、僕の反省にもなりましたが、時間マトリクスの概念が一番効果的でした。
その他にも、実は研修を受ける前に、大切にしたい価値観をまとめた「バリューブック」をつくってはみたんですね。でも、僕らも「7つの習慣®」を受けるまでは、記載していて、誰が読んでも分からないでしょ、というようなバリューブックで…。
「7つの習慣®」を受けてから、「こういうこと言いたかったんだ」「ああいうこと言いたかったんだ」というのを、「7つの習慣®」のテキストを振り返りながら言語化できて、バリューブックを磨き上げられたので助かりました。創業メンバーの中で大事にしたい価値観や、伝えていきたい文化みたいなものが「7つの習慣®」の力を借りて、すっきり言語化できました!
「7つの習慣®」は、業種、業態問わず、時代が変わっても通用するもの
―今後「7つの習慣®」研修をどのように活用されますか?
片江様
教育方針として何一つ間違えていないことだと思っているので、社内の教育でも「7つの習慣」を柱にして、ビジネスを展開していこうと思います。「7つの習慣®」は、業種、業態問わず、何においても通用するものだと思いますし、時代がどう変わっていこうが、それこそ、2030年になっても通じるものだと感じているので、創業4期目の今のうちから、社内文化にしていこうと思っています。
社内制度に入れていかないと、本当の意味で実践のビジネスのシーンで生かせないと思うんですね。うちは従業員の平均年齢も若いので、受けてハッとして感銘を受ける子は多いですけど、右から左というか、定着しにくいのも事実で。社内制度にして、定着化を進めていきたいと思っています。
理想でいうと、FCEトレーニング・カンパニーさんの研修を受けて、概念や考えが変わった後に、社内としても何か導入していくものを設けて、毎月なのか、四半期ごとなのか、定期的にもう1度あの内容を振り返る時間を取ろうと思います。それを月に2、3時間でも設けたり、月々の目標の中に「7つの習慣」の実践を取り入れたりしていこうと考えていますね。
自分自身の成長が会社の成長につながる。「7つの習慣®」を活用し、成長角度を上げていく。
安藤様
自分自身の成長が会社の成長にもつながっていくことだと思うので、まずは自分自身が学んだことを実践するためのやり方を、自分自身でつくり上げていこうと思います。そのうえで、これを最終的にはどういう形で波及していけるかが課題になると思うので、そのために今回学んだ習慣を、しっかり自分の中で定着化していきます。
言葉だけでは変わらないので「いつ何をする」というところまで決めて、それを継続していくことが必要だと思っています。最終的には波及できるレベルまで、まずは自分自身が成長していきたいと思っています。
実は、高校のとき「7つの習慣J」という学生向けの『7つの習慣』の授業を受けていたのですが、正直、あまり内容が身についてなかったんですね。今思えば、あの時しっかり学んでいれば、学生時代や社会人になって、もっと成果をあげられていたかもしれない、なんて思います。
母校の先生方には、『7つの習慣』の内容を伝えていただくことはもちろんですが、ぜひ「今後の人生に生きてくる」ということを、生徒の方達にしっかりと伝えていただけたら、嬉しいです!
費用対効果以上のものが必ずある。悩んでいるなら絶対受けたほうがいい。
― 「7つの習慣®」研修の導入を迷っている方に、ひとことお願いします。
片江様
費用対効果以上のものが必ずあると思うので、悩んでいるなら絶対受けたほうがいい。
シンプルに2日間で7万数千円の研修と聞くと、われわれの創立当初のような会社からすると、正直、すこし高いという声も出たんです。
事前のセミナーで、やる前からそれだけの効果と価値はあるとわかっていたので、僕は踏み切れたので良かったんですけど、そういうところで多少躊躇されている方もいらっしゃると思います。ですが、費用対効果は必ずあると思いますし「企業は人なり」じゃないですけど、従業員が良くなるから、会社が良くなるものだと思うので。
正直、『7つの習慣』の本を読んでるだけだと、分からないことや、理解しきれないこともあって。『7つの習慣』には素晴らしいことが書いてありますが、とっかかりがちょっと入りづらいというか、若い子からすると抵抗感や壁がある。
それが研修になると、日常の分かりやすい表現の中でストンと入ってくるというか、耳障りのいい言葉で、本人が連想しやすいような発想で伝えてくださる。むしろ「7つの習慣®」研修を受けてから本を読んだほうがすんなり入りやすいので、そういった意味でも、必ず受けるべきだと思います。
安藤様
片江と同意見ですが、迷っているのであれば、「まず受けてみること」にすごく意味があるのかなと思います。特にマネージャー層の方であれば、正しい考え方を学ぶことは、必ず会社の成長につながってくると思いますし、ぜったい気づくものがあると思うので、受講すべきだと思います。
ひとことで言うと「言語化できていなかった」というのが一番大きな課題でした。
創業から4期目に入りますが、僕も含めて3人の役員メンバーや、創業時からいるメンバーのように、主力の人間たちは、ある程度感性が伴っていて、一緒に走れていたんです。僕たちは、前職の採用チームにいたメンバーでスピンアウトして創業したのですが、その下の次期リーダー候補、マネージャークラスに対して、理念や価値観・文化という面で「言語化」ができていなかった。
前職から一緒にやってきたメンバーが7人ほどいたので、「阿吽の呼吸」じゃないですけど、言葉にしなくても伝わる関係だったのです。新たに入社して貰ったメンバーには、教育をしているつもりでも、非効率な教育になってしまっていて「なんで伝わらないんだろう」という壁によくぶつかっていました。
組織の成長を加速するために、どんどん新しいメンバーも増えてきている中で、ちょうど100名を超えるフェーズに来ていて、さらなる波及が課題になっています。FCEトレーニング・カンパニーの藤原副社長からも常々警告を受けていましたし、自分でもそこが壁になると思っていたのですが、今まさに、組織の100名の壁にぶつかっているところです。
たとえば、ミーティングや会議が日々行われている中で、僕らがメッセージとして伝えた後、翌週の会議やミーティングで、先週伝えたはずのものが、全く違うものになっている。それこそ週報もやっているんですけど、その週の感じたことや学んだことを上げてはくるんですけど、こんなこと言っていないんだけどな、こんなはずじゃないんだけどなと。
創業メンバーだけだったら、もっと簡単にスピーディーに意思疎通が取れて、感覚のすり合わせもできた。けれど、組織の成長と共に、そうもいかなくなってきていますよね。
試行錯誤はしてきたのですが、僕らの伝え方としても、価値観や考え方というのを「言葉」にできていないがゆえに、伝わりづらく、理解できていないんだろうなと思いました。感覚としては理解できているんでしょうけど、それもやはり言葉になっていないので、本人の中でも定着しない。
本人の中で定着していないがゆえに、インプットしてもアウトプットし切れていないので、伝えた数週間は意識されていても、社内に残らず、継続されない、持続的な教育文化の形成になっていない。と、こういう流れになっていて、やはり、言語化できていないことによる問題だったのかと思います。